2017年4月1日より、再生可能エネルギーの更なる導入拡大を目指して改正FIT法が施行されました。
FITは固定価格買取制度とも呼ばれ、太陽光発電など再生可能エネルギーによる発電が自宅で使う電力量を上回った場合に、余剰分を電力会社に買い取ってもらう制度のことで、FIT法はその実施ルールを定めた法律です。
もともとFITは2012年にスタートした制度ですが、いくつか問題点が浮かび上がってきたために今回法令が改正される運びとなりました。
ではどのような問題点があったのでしょうか。
FITは再生可能エネルギーによるエコな発電を社会に根付かせるために導入されたものです。
ですが、買い取りの対象として認定を受けたにも関わらず、実際には稼働していない発電設備が大量に発生してしまったのです。
また設備の設置場所・設置方法などの安全性に問題があったり、土地利用に関する法令を遵守していなかったりと、地域社会の理解を得られていないケースも見られました。
そこで改正では、発電を確実に開始すること、発電設備の定期的なメンテナンスを行うこと、設置場所の所有権を確実に保有することなどがルールとして定められたのです。
この改正FIT法の施行により、全国で約45万件の発電設備の認定が失効し、その大半が太陽光発電でした。
参考： 太陽光発電 FIT法
一般家庭にも設置でき、エコ発電の主力として注目される太陽光発電。
これを機に、ただソーラーパネルを設置するだけで終わらせるのではなく、長期的に利用していく方法を一人一人が考えていきたいものです。
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